その他の症状
アキレス腱
アキレス腱断裂とは
アキレス腱断裂(あきれすけんだんれつ)とは、
かかとのすぐ上にあるアキレス腱が突然切れ、激痛が起きるケガのことです。
歩行困難となり、救急車で運ばれてくる方が多いです。
歩行はなんとか可能ですが、左右が揃わない歩き方になり、
断裂した方の足でつま先立ちすることはできません。
仕事、日常生活に支障が出てくるので、病院での治療が必要です。
アキレス腱断裂の症状
ほとんどの人が音と激痛のため、
「踵を後ろから蹴られた感じ」
「打たれた感じ」
と表現します。
実際には他の人や物との接触はありません。
この症状はアキレス腱断裂に特徴的な症状ですので、その場で診断がつきます。
次にふくらはぎとかかとの間の部分をよく見ると、
断裂した腱の間が陥凹してできた「くぼみ」がわかります。
断裂後に時間が経過して、ふくらはぎが浮腫となり腫れがでてくると、
このくぼみは消失するので注意が必要です。
アキレス腱断裂は、30~40代で多発し、
一般にバドミントン、バレーボール、テニスなどで発生が多いといわれています。
ダッシュやジャンプ、急に止まる、強く踏ん張るなど、
瞬間的に強い力がかかる動作は足に負担をかけます。
ボウリングでボールを投げた際や、ゴルフで切る例もあり、
ゴルフではボールを上り坂になっているラフに打ち込み、
そこを駆け上る時などが危ないといわれています。
まっすぐ立った状態に対し、つま先を上げる方向に足首の関節を曲げることを「背屈」と呼び、
この動作をすると、アキレス腱は緊張し、断裂の恐れが増します。
坂を上るときやジャンプの着地の時には、この状態になっています。
日常生活でもリスクがあるということは覚えておきましょう。
アキレス腱断裂などの症状の予防にはストレッチが大切です。
特に、運動前のストレッチ(ウォーミングアップ)を意識して行いましょう。
ウォーミングアップには、
・パフォーマンスの向上
・トレーニングの効率化
・ケガの予防
という効果があります。
スポーツは、体の中にある様々な機能を用いて行われています。
ただ、いきなり動き出しても、自分の思い描いたとおりには動き出すことはできないと思います。
そこで、あらかじめウォーミングアップを行うことで、体の各機能を向上させておけば、
いきなり動き出しても体に負担をかけすぎることなく、効率的に動くことが出来ます。
また、ウォーミングアップをすることで、
筋肉や靭帯、腱の断裂であったり、捻挫や関節の痛みなどの予防効果が期待できます。
さらに、あらかじめ体を動かしておくことで、中枢神経を興奮させることが出来るので、
神経の興奮が十分であれば、咄嗟の判断と身のこなしでケガを回避することが出来ます。
ウォーミングアップをすることで、
・筋肉を運動に適した状態にする
・運動に適した呼吸状態に導く
・筋肉に対する神経の伝達を速める
・筋肉、腱、関節の柔軟性を高める
・集中力を高める
このようなことが期待できます。
ウォーミングアップの意味を知っておくことで、
ケガをなくしより運動を楽しんでいただければと思います!